入学要項
お次は、海外からの受験生である場合の、つまり我々が提出しなくてはならない最終学歴(高校・大学)の卒業証明書と成績証明書についての記事になります。少々手間がかかるお仕事です。
(はじめに)
通常米国で学んだ生徒達は、高校卒業後そのまま証明書や成績表を大学へ送り付ければいいのですが、私たちはまず持ってる書類を以下の二つに調整しなければなりません。
①英語化
②成績証明書の学業成績を米国の基準に合わせる
①についてはもし高校・大学側で英文での対応が可能であれば英文で発行していただくようにしましょう。難しい方は後ほどもう一つの手を説明させて頂きます。
②については、個人で勝手に成績を米国用に修正する知識も力もありませんので、専門の機関へ書類を送らなければなりません。それがThe Education Credential Evaluators (ECE)と呼ばれるところです。
通常日本で獲得したスコアは広く浅く学ぶスタンスが災いになっているのか、米国レベルに変えるとやや低めに反映されます。例えば、私は高校時代そこそこいい成績を取って卒業できたと調子に乗っていたのですが、ふたを開ければ出身が文系コースであったが為に理数系の科目はろくにとっておらず、世界史も中途半端に修了していたので、米国の基準ではびっくりするほどギリッギリなGPAが出されて青ざめました(2.31=B)。
なおバークリーオンラインでは以下の指示が出されています。
・Submit official academic records for evaluation by an accredited credential evaluation agency, such as the Education Credential Evaluators (www.ece.org). Ask for a course-by-course evaluation with grades. Students who select this option will receive an admissions decision within two weeks of completing their application requirements.
・Submit official academic records for evaluation directly to Berklee Online. For more information on which documents we require, please see our Required Academic Documentation for International Applicants by Country. Students who select this option will receive an admissions decision within approximately four weeks of completing their application requirements. Please note that in some cases, additional time may be required.
上段は先ほど記載した内容と同じでECEへ必要書類を送ると、あとは自動的にECEが修正された成績表を大学側へ送っていただけるので2週間前後で受理がされます。下段についてはこれも最近追記されたばかりで、直接大学側へ成績を送ってよいらしいのですが、受理までに4週間以上かかる上にバークリー側がどのように日本のスコアを変換するのか不明なので個人的にはやっぱり安心できる機関に証明書を送り付けた方が良いかと思います。
という訳で、本記事ではECEへ証明書を送る手順をざーーっと簡単に書きます。
The Education Credential Evaluators (ECE)

・ホーム画面へ移動したら「For Individual Applicants」⇒「for Further Education」⇒「Course-by-Course」を選択。
・「Apply Online」を選択、サインイン画面へ飛びますのでアカウントを作成してください。
・再び個人情報などを地道にちまちま入力作業です。以下は自身が作成したレポートです。tipsとしてご参照ください。
◆◇◆
CBC w/Secondary Report ($160.00) カハッ…
(成績表作成料)
REPORT PURPOSE(どこに何年生として志望するか)
Education
Freshman(新大学一年生)
- Music Composition for Film, TV, and Games Degree(学科名)
EDUCATIONAL HISTORY(最終学歴)
XXXX(学校名)
REPORT DELIVERY SERVICES(配送方法)
Default Courier International Delivery to 貴方のお名前 ($60.00)
*外国勢はこれしか選べないはず…
Evaluation Copy
(作成された成績表を自宅にも送って欲しい場合追加)(1=$25.00)
U.S. Courier 3 Day Delivery to 大学名 (DISPATCH) ($20.00)
(大学側へ成績表をどのぐらいの速さで送るか、1営業日から5営業日ぐらいまであった記憶が…)
ECE® Aid Donation:($10.00)
(有志:米国大学への留学を望む難民や子供たちへの募金)
=合計:275.00 USD
◆◇◆
ま、まぁ実際に大学へ行って受験を受けたらこんな金額じゃ済まないですし。
そして①で大学側が英文の証明書を用意できなかった場合、ECEがその翻訳をしてくれるオプションがあります。($50.00)
記入が完了し、お支払いも終わりましたら早速書類をECEへ送りましょう!原則、卒業証明書と成績証明書は厳封されたものを送らないと無効になるので注意してください。せっかくうん万円もしたものが無効になるというバッドエンドだけは回避したいですね。
またこれは単なるお笑い談なのですが、今回たまたま運が悪く、コロナの影響で日本郵便は米国行きをストップさせておりDHLは厳封の書類を送れないし出来たとしても80.00/USD(!!)という事でUPSにて配送を頼みました。UPSの方の対応はとても早く、1,2日で米国まで封筒が届いて大感激でした。ちょっとばかし封筒2枚ぶんで50.00/USDかかってしまったのは痛かったですが、こればかりはウイルスが悪いですからね!(涙)
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