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前の記事にて、バークリー音楽大学のコースや学科を紹介させて頂きましたが、「いかんせん高い」「授業をもう少し簡単な方法で学べないか?」と思われる方もいらっしゃるかと思います。過去の私もそうでした。その折、オンラインでGoogleや様々な大学をはじめとした幅広い学習講座を展開するCourseraからBerklee Onlineの講座が開設されると聞き、秒で受講を決断したのでその際のお話を少し書きたいと思います。

・Courseraとは?
スタンフォード大学の教授一同によって創立された教育技術の営利団体である。世界中の多くの大学や企業と協力し、それらの大学のコースのいくつかを無償でオンライン上に提供している。(wiki参照)つまり、基本無償で多くの知識をオンライン上で学べることが出来るプラットフォームの事です。現代の文明に感謝ですね。コースを修了すると署名入りのCertificateがデータでもらえます。(有償)有名どころだとGoogleさんがIT Supportというコースを展開していたり、有償とはなりますがロンドン大学がオンライン授業のみで完結する学士コースを設立されております。

・展開されているBerklee Onlineのコース
当時私が受講したのは4つのコースがバインドされたMusic Productionというものでした。今さっき再び訪れた所、他にもThe Business of Music ProductionDeveloping Your Musicianshipなど豊富にありますね。単体のコースも勿論展開されておりますので、興味のあるコースを選んでいただければと思います。

・費用
基本的にコース単体のみの履修であれば無償で授業を受けられることが出来ます。が、複数のコースがバインドされたプログラムについてはサブスクリプション形式で、1ヶ月5,000円前後の費用がかかります。つまり、早く修了すればそれだけ安く済みます。私の場合、1コース1か月前後かけたので計2万円前後の費用で修了できました。

・受講の流れ
coursera_menu.png

1.受講したいコースを決めたら、「登録/Enroll」ボタンを押下します。
各コース1週間から2週間の間隔で講座を開講するので、開講期間までお待ちください。

2.開講期間になると、各コースの授業がビデオ形式かドキュメント形式で用意されているのでひたっすら学習します。基本的に一つのセクションごとにミニテストがあり、4セクションめあたりで大きめなテストがあり、それに合格すると次のコースに進めるといった形です。

3.2を繰り返していると気が付けばコースが終了してます。
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・受講後の感想
三つの利点がありました。一つはすべてが英語で行われる授業やドキュメントに事前に慣れておくことが出来た事。二つ目はバークリー音楽大学らしい授業を経験できたこと。そして三つ目はその経験を入学前の志望理由書に記載できたことです。

一つ目は言わずもがな、米国の大学の講義なので用意されている文書もテストもレポートも英語です。一部のボランティア様が字幕で中国語やポルトガル語を用意しているコースもありますが、悲しきかな日本語はまだありません。しかし学位コースを選んだからにはこれを少なくとも4年間耐えなくてはいけません。ヒィ…入学する前に本当に耐えられるかのチェックとしてCourseraの授業を受けたことは、「本当にそれでもバークリーで音楽を学びたいのか?」という問いに向き合えたのでいい経験となりました。

二つ目は、ミニコースとは言えバークリー音楽大学の教え方や特色に触れられたことです。講師陣の説明はとても丁寧ですし、特に私が衝撃を受けたのはレポートの提出の仕方でした。従来であればレポートを提出すればあとは講師やAIが正誤チェックし終了。という形なのですが、ここではその採点を同じ講義を受けているクラスメイトが行います。しかも二人以上。そもそもレポートの内容が〇か×かと言った単純なものではなく実際に音楽をつくってみて~だったり、貴方はどう思ったの?みたいな自身の意見や作品を提出しなければならないものがほとんどでした。クラスメイトに判断されるとなったら普段より真面目に提出しますよね(おい)。またこちらもクラスメイトの作品や発表物に対して点数をつけるので、音楽に対する客観性が必要とされますし、身につきました。きっと本科でもこういう事をしないといけないんだろうなぁとワクワク半分絶望半分状態です(笑)。生きろ私。

三つ目、↑の内容を志望理由書にかけた事です。志望理由書では特に何故わざわざこの大学を選んだのかといった事を問われるので、他の大学にはない特徴を述べる事が望ましいですよね。なので二つ目で経験した内容と、得られたもの、今後も得たいと思うものを書きました。もしCourseraを受けてなかったら、大学側に多分ここまでの情熱さは伝わらなかったかもしれません。あと単純に200+words稼げました。更に、入学時の書類にプラスして修了書の送付も出来るので好感度もちょっと上がるのではないのかなと。

以上が、バークリー音楽大学以外で同大学の授業をより安く、簡単に受けられる方法でした。残念ながらここで獲得できる修了書は単位には直接つながりませんがそれ以上に得られるものは大きいのではないかと思いますので、宜しければご検討ください。
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涼風ひさめ
涼風ひさめ

会社勤めの作曲家です。現在バークリー音楽大学(通信課程)の推定2年生。これからも楽しく幅広い音楽をつくっていきたい。猫とドラゴンに目がない。

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